【雪下ろし】雪国での重労働ゆえ事故も後を絶たず。
今月の上旬、秋田の内陸は全国ニュースになる位の大雪となりました。
12月で雪下ろしというのも中々ない事ですが一気にきたドカ雪により、
中には雪下ろしをされた方も多数いらっしゃいました。
それからはほぼ積もる位は降っていない現在の秋田県です。
おととい80歳を超えるお爺ちゃんが屋根の雪下ろし中に転落、
そのまま病院に運ばれましたが残念ながら亡くなってしまったと新聞にありました。
秋田では今冬初の雪による死者となりました。
毎年起きてしまう雪下ろしによる怪我や亡くなってしまう方、
これらの事について思う事を書きます。
担い手不足、高齢でも雪下ろしをしないといけない
高齢で夫婦二人だけであったり家族がいたとしても、
日中若い人は出勤であったりでやむなしに高齢でも自分がやらないといけない、
これらは田舎によくある現実です。
当然雪を下ろさないままだと家が潰れてしまう、
雪下ろしのサインって大体分かります、まず家の戸が開きづらくなってきますから。
自分の周辺であったり別の街に行ったりすると大体年齢のいった方が雪下ろしをしています。
さすが雪国で育った人は気力が違うなと思う事もありますが、
自分が思っているほど体は老化しています。
本当は業者に頼むとか若い人が休みの時など一緒にやれば良いのですが、
それはその家庭内の事情もあるのでしょう。
悲しい事ですが高齢でもやらなければいけない田舎の問題でもあります。
命綱やヘルメットを装着しない問題
これは俺にも言える事ですがほぼ100%事故に合う人は、
命綱やヘルメットを装着していません。
大体の家は屋根に鉄で出来た滑り止めが付いています。
昨今の雪国での新しいお家は逆に滑り止めを付けていない所もあります。
これは逆に雪を滑らせて自然と下に落とすためです、
つまりは雪下ろしをしなくても良いように。
雪下ろしはかなりの重労働ですし、足場が悪い屋根を移動するにしても疲れます。
特に命綱はその滑り止めに引っ掛けて落ちても大丈夫なようにするものですが、
雪を下ろす度に命綱を引っ掛けて移動するというのは煩わしくてなりません。
そして大汗もかきますからヘルメットもいちいち邪魔となります。
分かってはいる、分かってはいるんだが・・・
本当はこれらを装着してやるのが基本中の基本です、明日は我が身かもな・・・
新聞に載ってくる雪下ろしの転落事故、それってどこか他人事なんですよね。
まさか自分には起こらないだろうと大概思っているはずです。
慣れた頃が一番危ない、この事は肝に銘じなければ。
家族は決してせかさない事、心に余裕をもって雪下ろしを
よく聞く高齢の二人暮らしの会話。
「じっちゃん、家さばりいねで屋根の雪でも下ろしてけれや」
「んだって(だって)、まだそんたに(そんなに)積もってねべや」
「いいがらはやぐ下ろしてけれや」
などなど。
焦る気持ちは分かりますが、決してせかさない事です。
あれ?この前雪下ろししたのにそんなに積もってなさそうだけど、
またあの父さん(じっちゃん)屋根に上がってるという光景をよく見ます。
なんだろねこの村社会っていうか面白いもので一人屋根に上がると、
他の人も屋根に上がって雪下ろしを始めるという(笑)
俺は今月上旬の大雪が降っても雪下ろしをしてません。
だってまた天気が回復すると思っていたし、そのうち溶けるだろうと思っていたから。
でも早速その雪が落ち着いたら近所数件は屋根に上がって雪下ろしやってました。
はあ・・・ご苦労さんと言いたいです、
こちとらなるべく屋根に上がりたくないと思っているのに。
雪下ろしなんてしたくないですしね、もしするにしても必ず心に余裕を持って。
心理的に早く下ろして屋根から下りたいってのがあります、
つまり焦ってしまう、こんな重労働ほど心と体力に余裕がないといけませんから。
決して焦らず決して家族はせかさず、本人のせわしない性格もあると思いますが、
ゆっくり落ち着いて雪下ろしを。
最後に
もう当たり前のように冬期間は新聞に雪による事故の事が載ってきます。
夏場は雨や台風、そして冬は雪、雪もあまり多いと災害なんですよね。
雪下ろしだけなくて、家庭での除雪機事故もあります。
作業はみんなそう、焦るから良くない結果を招いてしまいます。
まだ12月です、冬本番はこれからやってきます。
少しでも雪による事故が減りますよう、
そして自分も気を付けて今冬を乗り切りたいと思います。