乾燥機と籾殻囲いの準備。
乾燥機に送風ダクトを取り付ける
こんにちはtakaです、台風24号もあちこちで猛威をふるいました。
その台風も本州からだいぶ離れ、この記事を書いている現在は北海道の一部地域が暴風域となっています。
どうしてこうも自然の驚異にさらされなければいけないのか、それも世の中の発展の為に自然を犠牲にしてきた神様から人間への罰なのかもしれません・・・。
ちなみに稲刈りは始めております、でも秋は天気が変わりやすい、自分もそうですが周辺農家も、そして街中を車で走ってみても、あまり稲刈りは進んでいないようにも思えます。
なにより雨が降れば稲を刈る事ができませんし、もし次の日が晴れだとしても、田面に水が溜まっているとコンバインがぬかるんで作業効率も悪くなります、ですから1日ばかり時間をおいて、少しでも田面が乾いてから稲刈りをしたい。
天気のせいで計画通りに稲刈りが出来ない、それは毎年悩む事でありますが今後もお天気とにらめっこしながら稲刈りをやっていきたいと思います。
稲刈りまでの準備編という事で写真を撮っていたので、稲刈り風景としての記事は近々アップしたいと思います。
これは乾燥機です、前回の記事でも書きましたが、この乾燥機の横のドアが開いてます、この中に刈ってきた米を乾燥機がある程度満タンになるまで入れ乾燥させます。
乾燥機の横にはこのようにダクトを付ける所があります、これを外に出します。
「乾燥機は火力であり燃料は灯油です」、なので機械の中に熱が溜まってはいけません、それを外に逃がす為にもダクトをつける。
車で言えばマフラーみたいなものかもしれません。
外にこのように伸ばしてます、左の方に木の柵みたいなものがあります、この向こう側は道路なので、そこにゴミなどが飛ばないようにする為でお手製で作ってます。
あと乾燥機の準備といえば、このダクトの上にちょこっとパイプが斜めに伸びていますが、これは粉塵ダクトです、稲刈りをした米には必ずほこりや雑草などがあれば混ざります、そういったものを乾燥させながら外に排出するのでその為に取りつけるものです。
乾燥機の水分設定もきちんとしておく
米を出荷する時には必ずこれだけの水分で出してくださいという規定があります。
俺が出している業者だと「水分14.5%~15%」以内となっています。
家の乾燥機は結構古いタイプですが、水分設定も出来るようになっています、勿論今の乾燥機だったらもっと効率のよいものとなっているのでしょう。
刈ってきた米を乾燥機に突っ込む、いざ乾燥だとスイッチを入れる、その時に現在の米の水分が表示されます、例えば23%とか。
それを乾燥機で上記の水分に設定しておけば、その水分になったら自動的に乾燥が止まるようになっています。
とにかく出荷する時は高水分米は嫌われますし、米の等級も落ちてしまう事もあります、逆に乾燥しすぎると過乾燥による「胴割れ米」と言って、乾かしすぎて米粒にひびが入ったりしてしまい、これも米の等級を下げる原因にもなってしまいます。
なので水分設定はきっちりとですね。
乾燥機で米の水分設定をするコツはあるが必ず水分計で計測する
家の乾燥機はあまり大きくはない方なので、午後1番から稲刈りをしたとするとまず16時ごろには乾燥機は米で満杯になります。
水分設定をして乾燥機にスイッチを入れるのは大体16時半くらいです、乾燥が終了するのは刈った時の米の水分によって違いますが次の日の明け方4時くらい、まず12時間はかかります。
そこで自分の場合は乾燥機の水分を15.2%くらいに設定して乾燥します。
必ずその水分で乾燥機が止まるというわけではないのですが、まず近い形の水分で止まります。
そしてその「乾燥が出来た米はすぐに籾すりせず1日置きます」、米というのは時間が経つにつれ水分が落ちていくんですね。
なので籾すりをして玄米にして出荷する頃にもう一度水分を測るとうまい具合に水分が14.9%とか、ちょうど15%とかになっていたりします。
あらかじめ高めに乾燥機の水分設定しておく、そして1日置く、籾すりして出荷するまで数日置く事もあるのでその時間を利用する、水分検査でもひっかからないようにする方法でもあります。
でも乾燥機の水分設定はあくまでも目安です、最終的な水分測定は水分計で行います。
水稲農家なら間違いなくもっているであろうこの水分計。
乾燥が出来た直後に乾燥機の数字と誤差がないかを計測、そこであまりなければそれで良しですが、逆に水分が高いとなるとまた乾燥をしないといけないという事もあります、なので最終的な水分測定はこの水分計で。
オレンジの電源ボタン、選択ボタン、平均ボタン、丸い測定ボタンとなっております。
その手前に籾すりした後の玄米があります。
玄米の入ったプレートを水分計の横に差し込み、ダイヤルを時計回りに動きが止まるまで回す。
そして測定ボタンを押せばこのように水分がどれだけあるかと出ます。
自分は3回測ります、例えば3回同じ事をして最後に平均ボタンを押せば3回の平均値が出ます。
もみ殻を飛ばす場所を作る
籾すり(籾殻をとって玄米にする作業)をする時には、籾すり機械から籾を飛ばす場所を作っておかないといけません。
上の菅は籾すり機械に繋げているものです。
自分の家の場合は小屋の後ろになります、このように周りに飛び散らないように青いネットを張ってスペースを作っています。
この場所も稲刈りが終わる頃になると籾で山のようになります、そしてこの籾をしばらく先ですが、田んぼに運ぶという難儀な作業も待っています(泣)
最後に
稲刈りをするまでは色んな準備が必要なんだなと記事を書いていて改めて思いました。
我が家の稲刈りもまだ1/3程度しか進んでいません、明後日から3日間は晴れるようなので一気に稲刈りのスパートをかけたいと思います。
とりあえず明日はゆっくり休みたいと思いますし、皆さんのブログも覗かせてもらおうと思います。
本日もブログを見て頂きありがとうございました。
へばね~。