光と空

日常での出来事や思った事、感じた事を綴っていきます。

田んぼの【畦塗り】をしてもらいました。

田んぼの畦畔部分

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こんにちはtakaです、秋の稲刈りやその後の後片付けも目処がつき、来年に備えて田んぼの畦塗りを知人にやってもらいました。

トラクターにその機械を付けてやる作業なのですが、そのアタッチメントは我が家にありません、なんせ高いし、家のトラクターは馬力も高い方ではないので、あっても取り付ける事が出来ません(泣)

この畦塗り機は確か26馬力以上のトラクターでないと装着できなかったはず、そしてかなりの重量ですから(汗)

ちょっとお金はかかってしまうのですが、こういう場合は人に頼めば一番楽です。

簡単に図で書きました、赤色の部分が畦を塗った場所です。田んぼと田んぼの間には「畦畔(けいはん)」という土で盛られた境界が必ずあります(中には土ではなくコンクリブロックの農家さんもおりますが)。

5年位前にも畦塗りをしてもらいました、ですが今年はものすごい豪雪でもあった為、この畦畔のカサが益々無くなってしまい(雪の重みで低くなってしまい)、これでは来年はもたないなと思っていました。

本当は今年の春あたりにでもやってもらおうと思ってましたが、雪解けが遅かったのと、その分田んぼの乾きも遅かった事、時期的に全てタイミングが合わず、そのまま春作業を(種まきやトラクターで田んぼの耕起など)せざるおえなかった事。

春から秋までだましだまし作業をやってきてなんとか稲刈りも終える事が出来ましたが・・・後に下に書きますが本当は日々不安でした。

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これが田んぼの畦畔です、左が上の田んぼで畦畔があり、下の田んぼとなります。

土を盛って塗ってもらったのがわかるかと思います、とても安心しましたこれで来年はバッチリかと^^

田んぼの排水側(溝畔部分)も畦塗りです

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田んぼには水を落とす為の出口があり、その水が排水路に落ちるようになっています。

この排水側の部分を「溝畔(こうはん)」と言います。

畦畔と意味合いは同じです、土で盛った壁というかんじですが、正式名称は溝畔です。

ここも畦畔と同様、カサがなくなり潰れそうでした、なのでこちらも畦塗りをしてもらいました。

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図で書くと断面はこのようになっています、田んぼの排水管などから排水路に水を落とすようなかんじ、ここも赤色部分を塗ってもらいました。

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実際に塗ってもらった田んぼの排水側です。

かなりカサも増えておもいきって水を田んぼに入れる事が出来ます!

ちなみにちゃんと言うなら畦畔とか溝畔という言葉を使いますが、秋田ではこれらを「クロ」って言います、秋田だけかなこの言葉は。

クロを打って塗る=クロ打ち(秋田弁で訛るならクロぶち)なんて普通に言ってます。

ちょ~〇〇君、明日おらえの田んぼのクロぶってけねべが→「ちょっと〇〇君、明日俺の家の田んぼの畦塗りしてくれない?」、標準語に直すとこうなります(笑)

畦塗りは22日のたった1日ででかしてくれました、トラクターを見たけどまぁデカい!これなら馬力もあるしはかどるなと思って見てたら、わずか4時間くらいで完了・・・やっぱりデカいトラクターは違いますわ~(汗)

畦塗りをする理由

www.youtube.com

作業は動画と同じです、我が家でもこのようにやってもらいました。

稲は水で育つ、だから水稲と呼ばれています、人もそうですが稲も水が命です。

その年の収量、稲が実るか否かも水次第、それだけでなく除草剤、殺菌剤、殺虫剤などの農薬も効くか効かないも水次第です。

今年の自分の田んぼのように、畦畔や溝畔が低い場合、たっぷりと水を入れる事が出来ません、つまり少量しか入れられなくなる、もし入れたとしても畦畔や溝畔の高さを水が超え、オーバーフロー状態になります。

せっかく除草剤やその他の薬を入れたとしても、それがオーバーフローして排水に漏れ出したとしたら・・・と考えると散布した意味が全くありませんし、山で言えば土砂崩れと同じで、畦畔や溝畔も土で出来ていますから水が染みこみすぎるとこれらが崩れてしまう。

ただでさえ低く水持ちも悪い中に、今度はネズミやモグラが穴を開ける事もあり、そこから水漏れでもすればこれも努力が無駄になります。

特に除草剤は水をたっぷり入れた状態でないと効果がありません、結果的に田んぼに「ヒエやホタルイといったカメムシの温床となる雑草」が生えてしまい、このカメが稲穂に付きチュウチュウします、これで玄米が黒くなり着色粒とみなされ米の等級も落ちてしまう。

正直今年は質も悪く駄目かも・・・と、どこか覚悟をしていました。

ヒエやホタルイなどの雑草も目に見えるものは抜きとったりはしましたが、あきらかに昨年より多い、でも結果的に米の品質に問題はなかった、昨年よりむしろわずかではあるが収量も多かった、神様に助けられたな、運が良かったなと思いました。

本当に農業ってのは手を抜けばロクな事はないと反省でした、ちゃんと手をかければ良い結果となる、改めてそう思った次第です。

最後に

本当は畦塗りって春にトラクターで田んぼを耕起する直前に塗るのが一番良いのですが、雪解けもいつになるか予想もつかないし、春は春でとにかくにせわしなくもなる、作業を委託する知人も忙しかったりそれぞれの生活があるので数年前と同様秋に塗ってもらいました。

秋に塗る利点もあって、今度は逆に雪の重みにより、この塗ったものが締まるのです(丈夫になる)。

百姓って言葉は人それぞれ百通りのやり方があるという意味もあります、みんなやり方が違います、でも面白いね、人のやり方を見て勉強にもなるし、不安な思い、怖い思い、失敗もして色んな事を学んでいく。

畦塗りもしてもらって田んぼの見た目も良くなったし、めちゃテンションも上がっている自分がいる(笑)

来年も気を抜かず頑張っていきます、初心を忘れるべからずですな。

今日はこれで終わります、ブログを見て頂きありがとうございました。

へばね~。

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